北京日帰り旅行〜中国人民抗日戦争記念館〜

盧溝橋の帰り、来た道をとぼとぼと歩いていると、何やら博物館のようなものを見つけました。
中国人民抗日戦争記念館といういかにもな名前です。
これは絶対に行かなければならないと思い入り口へ。
しかし、中国人の身分証が必要なようでした。
一応パスポートを見せて、入れるかどうか聞きました。
「日本人か!入りなよ!」と快く入れてくれました。
「抗日」というワードがあったので、胸ぐら掴まれたらどうしようかと思いましたが、とりあえず安心しました。

 




中国目線の戦争博物館

入り口すぐになかなか強烈なオブジェが展示されていました。
中国の強い怒りのようなものを感じたのは自分だけでしょうか。
無事入館できたけど、もし日本人ってわかったら大変そうやなと思い、静かに観覧することにしました。

中国の戦線の拡大の様子や、日本軍の進出の様子が載っています。

 

日本側の資料も数多く展示されていました。
大東亜共栄圏のすごろくなんかあったんや…。

 

これは日本の通貨。聖徳太子のやつだけは知っとるな〜。

 

ガラス張りの床に、旧日本軍の遺品などがたくさん展示されています。
国旗への寄せ書きから、弾薬の余りまでいろいろありました。

 

南京大虐殺

日中の戦争を語る上で、これは絶対に外せないでしょう。
そうです南京大虐殺です。
この博物館でも特設コーナーを設けていました。

数については諸説があるので、これが正確かどうかはちょっとわかりませんね。
誇張している部分は絶対にあるでしょう。

 

100人斬りを讃える当時の新聞。本当にバカな時代です。

こちらは当時の日記。
虐殺の際に、どのような方法で中国人を殺していったのか、詳細に記録しています。
筆舌しがたい愚行ですね。

 

 

これは同時期に行われた皇民化政策の様子です。
侵略された側から見たら、「奴隷教育」になるよな〜。

実際の被害者の頭骨です。無念さがひしひしと伝わってきます。
少し見るのがしんどくなってきたんで、次の展示コーナーへ移動しました。



これからの日中関係へ

最後のの展示になってくると、日本軍の幸福になってきました。

東京裁判やA級戦犯のことが詳しく書かれています。
東條英機なんかボロクソに書かれていました。

 

東京裁判は実は公平な裁判じゃなかったと、現在評価が見直されてきてるよね。
でも、日本がやったことが許されるわけではないけど。

 

 

本当に激しい戦禍やったんやな。

 

我らが日本の首相村山富市が寄贈した書です。
ここからは日中関係がどれだけ良くなっていったかの展示が多くて安心しました。

 

こちらは高校の教職員組合からの寄贈。
こうした活動が今の日中関係の素地を作っていったんでしょうね。

 

忘れてはいけない過去

盧溝橋の帰りに思わぬ体験ができました。
中国側の視点からの博物館ということで、「戦争は間違いだった」という視点ではなく、侵略された側のリアルな声を聞けて勉強になりました。

 

やっぱり帰国する前に一度は南京にある、南京大虐殺の博物館には行かなあかんな。

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