人生の岐路に立つ〜我的前半生〜

久々の中華ドラマネタです。
今回は2017年に、中国で大人気となったドラマのご紹介。
『我的前半生』という、アラフォーの男女が、それぞれ人生の岐路に立ち、様々な選択を迫られるドラマです。
ざっくりいうと、恋愛ドラマなのですが、そのジャンルだけではくくれない面白さがあります。




我的前半生〜あらすじ〜

 

裕福な家庭で専業主婦生活を満喫していた罗子君は、夫の陈俊生から不倫相手の凌玲と再婚するために、離婚を切り出される。
不倫と離婚のいきなりのことで、すっかり混乱した罗子君は自暴自棄になるが、大学時代からの親友の唐晶のサポートで、何とか精神的に持ち直す。
経済的にも自立するため仕事を探すが、仕事経験がないため、なかなか採用してもらえない。
その後、唐晶の彼氏の賀涵の紹介とサポートで、ブランド靴屋の面接に無事合格し、新しい仕事を得ることに成功する。
また、元夫との裁判でも、唐晶と賀涵の協力の元に勝訴し、無事に息子の養育権と財産分与を得る。

 

また交際期間10年になる賀涵は唐晶にプロポーズするが、いろんな邪魔が入って、自分の気持ちを決められない唐晶はプロポーズを断る。
それと同時に仕事の都合で香港に行ってしまう。
香港に行く前、唐晶に罗子君のサポートを頼まれた賀涵は、罗子君にいろんな仕事上でのアドバイスを行い、優秀な販売員として育成していく。
また罗子君も人一倍の努力をして、徐々に営業職員として頭角を現していく。
そんな罗子君の成長ぶりを見て、賀涵は徐々に彼女に惹かれていき、また罗子君も今までの彼のサポートへの感謝から好意を持ち始める。

魅力的なキャスト陣

このドラマを彩っているのは、魅力的な登場人物です。
役者自身もアラフォーということもあり、彼らの自身の人生を映し出しているようでした。

罗子君

本作の主人公。
いきなり離婚を突き付けられ、幸せの絶頂からどん底へ。
最初はどうしようもないお金持ちの奥さんでしたが、離婚後からどんどん強くなっていく様が、彼女を魅力的にしていきます。
演じている馬伊琍は自身もプライベートで、離婚騒動があったそうです。
それも演技に出ているのかも知れませんね。

 

唐晶

罗子君の大学時代からの親友で、バリバリのキャリアウーマン。
仕事も恋愛も妥協なしの、パーフェクトウーマン。
しかし、罗子君と賀涵の関係性に悩んでいく。

演じている袁泉さんは、びっくりするぐらい綺麗な人です。
これでアラフォーは驚きです。

賀涵

唐晶の彼氏にして、会社社長です。
顔良し、性格良しという非の打ち所がない人物。
罗子君のことは最初はよく思っていなかったが、徐々に惹かれていく様は、このドラマの一番の見どころです。

演じる靳东は、役者というよりモデルのような出で立ちです。
ファッションセンスも抜群で、いつも彼が出てくると一気にきらびやかなものになります。

陈俊生

罗子君の前夫で、会社の同僚と不倫の上結婚しました。
はっきりいって、みていて情けなくなるような男の代表みたいな感じです。
物語の最後の方では、罗子君と離婚したことを後悔するとともに、大きな岐路に立たされます。

 

演じる雷佳音は、このドラマでは冴えない男ですが、他のドラマではかなりのイケメンらしいです。
うちの同僚は彼の大ファン。

凌玲

陈俊生の同僚にしてシングルマザーの不倫相手。
物語のきっかけを作った女性です。
物語の最初こそ、幸薄い感じの女性でしたが、陈俊生と再婚してから、色々と嫌な部分やわがままな部分が出てきます。

演じる吴越さんは、地味な感じですが、なにか妖艶さが漂う女優さんです。
凌玲の役は、まさにはまり役という感じです。

 

老板

このドラマの主役たちがよく訪れる日本料理「醤子」の主人。
人生の先輩として、色々と示唆に富んだアドバイスを送ります。
しかし、彼自身の人生については多くの謎に包まれています。

演じる陳道明は、同僚曰く、中国の超有名な俳優だそうです。
しかし、ドラマには滅多に出ないそうですが、今回は監督の熱心なオファーで出演を快諾したとか。
でも、彼の演技がめっちゃいい味を出していて、このドラマにエッセンスを加えています。

ドラマを見ての感想

テンポいい物語

全42話と、日本のドラマに比べて話数が多いですが、今回は楽しくみることができました。
以前見た凉生我们可不可以不忧伤は、70話という長丁場だけではなく、ストーリーがあまりにも急激な展開ばかりで、途中からついていけなかった場面も多くありました。

凉生我们可不可以不忧伤

 

今作は4話までは、だらだらとした展開が続いて少し退屈になりますが、離婚以降は一気に物語が加速します。
離婚自体は結構あっさりしますし、ドロドロとした愛憎劇などはあまりありません。
あくまでも、ドラマの主題は「この後の人生をどういきていくか」ということに主題が当てられています。
なので、恋愛面だけではなく、日々の生活の部分にもスポットが当てられています。

大人の恋愛と葛藤

とはいったものの、恋愛ドラマの側面もありますので、当然そちらの部分での面白さもあります。
ただ、40代の恋愛ということで、そこまでギラギラしたものではなく、なにかスマートで奥ゆかしい印象を受けました。
そんな中で、罗子君と賀涵の関係性の変化は、見ていて非常にやきもきするものがあります。
若い二人だったら、一気に行きそうな場面でも、年齢や立場が邪魔をして、色々とすれ違いや躊躇する場面があります。
その変化もこのドラマの面白いところの一つです。

 

人生は前半だけでは決まらない

若い時の悩みとは違った悩みが出始める、35〜40代の人にオススメのドラマですね。
前半の人生がどうであれ、まだまだ先には希望があるということを感じました。
ぜひこれを見て、これから先の人生について考えてみてください。

 

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