関東一人旅〜日光東照宮〜

華厳の滝がまさかの結果に終わり、失意のどん底でいろは坂を下っていきました。
なんのばちが当たったのかと、思わず自分の日頃の行いを振り返ってしまいました。
しかし、日光は華厳滝だけが観光地ではありません。
日光といえば、かの家康公が祀られている、日光東照宮があります。

 




家康公の力を感じる広大な敷地

日光東照宮は、華厳滝からはそれほど遠くありません。
車をしばらく走らせると、観光地っぽい街並みが現れます。
たくさん駐車場があるので、とりあえず一番立地が良さそうなところに停めて、早速向かいました。
しかし、入り口がどこにあるのか分からず、しばらくウロウロしていました。
そしてようやく、入り口らしき銅像を発見。

この像は絶対家康ではないよね。そこからしばらく歩いていきました。

なんて事のない小川ですが、心が癒される。
こういう景色は大好きです。
華厳の滝でおった傷も徐々に癒されていきました。
それにしても、なんと広い境内でしょうか。歩けど歩けど本殿が見えてきません。
さすがは家康公が祀られているだけのことはありますね。
当時の権力の強さが感じられますね。

そして、ようやく東照宮の入り口に到着です。
天気は引き続き濃霧ですが、濃霧が帰って神聖な雰囲気を強めている気がします。

荘厳な境内

入ってすぐにあったのは五重塔。こんな立派なものは久しぶりに見ました。
これだけで一つの建造物としての価値があるのに、これがこの東照宮の一部というのが驚きです。
現在の社殿群は、そのほとんどが寛永13年3代将軍家光による「寛永の大造替」で建て替えられたものだそうです。
家光といえば、徳川将軍の中でも、特に権力を持ってた将軍やからな。
これほどの豪華絢爛な作りにできるのも納得ですね。

この日は、一般の観光客よりも修学旅行の児童生徒が多く、境内は大きく賑わっていました。
なんで夏休み中に修学旅行しとんねんと思いましたが…。

神厩舎に到着です。これはご神馬をつなぐ厩(うまや)です。
昔から猿が馬を守るとされているところから、長押上には猿の彫刻が8面あります。
あの日本で最も有名な猿たちですね。

「見ざる・言わざる・聞かざる」の三猿ですね。
この皮肉の効いた顔がたまりませんね。

 

どこを見ても立派です。見ていて飽きないですね。

 

いよいよ東照宮の本丸へ

そして、いよいよ東照宮を代表する建造物である陽明門にやってきました。

日本を代表する最も美しい門と言われています。
いつまで見ていても見飽きないところから「日暮の門」ともよばれ、豪華絢爛な様々な彫刻がほどこされています。
歴史の教科書にも載るのも納得ですね。

中に進むと唐門があります。
数多くの寺社仏閣を見てきましたが、全体が白く装飾されているものなんて見た事ないです。
力強さだけでなく、気品も感じられますね。

いよいよ家康公の霊廟へ

実はこの東照宮は、さらに奥があります。
そこには、家康が眠る奥宮があります。その入り口にあるのがこの有名な彫刻です。

「眠り猫」は日光山内でもっとも有名な彫刻のひとつで国宝にもなっています。
伝説の名匠と謳われた左甚五郎の作と伝えられています。見ていてほっこりする佇まいですね。
ここから家康公が眠る奥宮に行くには、少し傾斜のきつい階段を上がっていきます。
とはいったものの、それほど距離はないので、すぐに到着します。

これが徳川家康の墓と言われている「奥宮宝塔」です。
かなりにパワースポットと言われおり、真横と真後に、特に強いパワーがあると言われています。
ここにかの江戸幕府初代将軍のいると聞くと、それだけでとんでもない力をもらえそうな気がします。

周りの風景も今まで以上に幻想的で神聖な雰囲気です。
ここだけ江戸時代にタムスリップしたかのようですね。
家康公の息吹を感じながら、静かに東照宮を後にしました。

 

家康公に思いを馳せて

天下人の霊廟ともなると、やはりかなり品格の高いものでした。
徳川家の力の強さ、そして家康公のパワーを存分に感じられました。
華厳の滝のショックはどこへやら、すっかりいい気分で東照宮を後にしました。

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