去年の夏休みに、中国時代の同僚に会いに関東地方に旅行に行ってきました。
関東に行くことは滅多にないため、これを機に関東の名所を色々と周ってこようと思い、北関東周辺を散策してきました。
関東は遠い
季節は夏真っ盛り。特に北関東の暑さは全国的にも有名です。
もしかしたら40度越えもあるのではないかと思い、入念な準備をして出発。
その日の夜に出発し、まずは群馬県を目指します。
夜は高速道路も空いていて、車はほぼいませんでした。
その分緊張感も少なく、すぐに眠くなってきます。
足柄SAで力尽き、この日はそこを宿にしました。
それにしても、関東は遠いな。愛知から静岡が特に長く感じる。
爆走いろは坂
関東旅行最初の目的地は、栃木県の日光です。
ここには、日本三大瀑布の一つである、華厳の滝があります。
実は関東には三大瀑布が二つもあり、もう一つは茨城県の袋田の滝です。
和歌山県の那智の滝は、何度かおとずれているので、この二つを訪れれば、三大瀑布制覇です。
滝好きの自分としては、ぜひ訪れたい場所です。
華厳の滝に行くためには、日光街道の有名な道を通ります。
そう、かの有名な日光いろは坂です。
いろは坂とは、日光市街と中禅寺湖・奥日光を結ぶ観光道路です
下り専用の第一いろは坂、上り専用の第二いろは坂があり、48か所もの急カーブがあることから「いろは48文字」にたとえてこの名がつきました。
カーブごとに「い」「ろ」「は」・・・の看板が表示される急坂が続きます。
有名な走り屋漫画「頭文字D」の須藤京一がホームグラウンドにしている場所です(古いかな)
「頭文字D」を読みまくっていた自分としては、まさに聖地です。
自分がまるで「頭文字D」の世界の走り屋になった気分です。
しかし、想像以上の急カーブで、見通しもあまり良くないため、走り屋とは程遠い安全運転で頂上を目指します。
片側一方通行で対向車が来ないのがありがいです。
これでもし対向車が来たら、緊張感も2倍です。
そして、ようやく中禅寺湖に到着しました。
予想外の天候
さぁ、滝はどこだと意気込んで行きましたが、中禅寺湖付近のこの日の天気は相当な濃霧。
周囲の風景が全く見えないほどです。
少し嫌な予感がしながら、周囲を散策していると一枚の看板が立っていました。
「華厳の滝は濃霧で見えないこともある」という衝撃的な内容でした。
まさに、今日この日のことじゃないかと感じながら、一応滝の方へ行ってみることに。
途中、日光の代名詞でもある猿の看板も。
猿は地元でも結構おるけど、ほんまに凶暴やから気をつけやなあかん。
集団でくると、マジで人間ではどうしようもないしね。
そして、いよいよ滝の近くまでやってきました。
「もしかしたら、巨大な滝だからこんな霧の中でも見えるんじゃないか」と一縷の希望を抱き、滝見台の方へ行ってみました。
すると、滝の轟音が聞こえてきます。その音量からかなりの水量ということが想像できました。
これは、ひょっとするとひょっとするかもと思い見てみると、眼前には驚きの光景が!
什么都看不见!何も見えない!!
びっくりするほど何も見えませんでした。手前の木が見えるだけです。
華厳の滝の轟音だけが周囲に響き渡るという、シュールで切ない光景だけが広がっています。
どれだけ粘ってもこの天候は変わりそうにないので、失意のどん底で帰路につきました。
見れるかどうかは運次第
旅行はいろんなトラブルや失敗がつきものですが、いざ遭遇すると「なんでよりによって自分なんだ」と大ダメージを受けますね。
頭では仕方ないと分かっていても、心では受け止めきれません。
まぁ、いい話のネタができたと諦めて次に行くしかありませんね。
でも、見たかったな、華厳の滝…。
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